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猿橋

猿橋-0

高知 - 郷内集荷所へ

おじいさんの車は高原の麓まで下りた。十字路に差し掛かり、「ここでええんかいな? 交差点いうたらここしかないわ」と私に確認。大きな道路が交差している。うーむ間違いないだろう。おばあさんも「ホントにココ?」と確認したが、「違ったらまた歩きます(笑)。ありがとうございます、とても助かりました!」と感謝の挨拶をし、私は車を下りた。おじいさんおばあさんはここの方言で私に挨拶し、「気ぃつけてな」と言う。僕は礼をした。


しかし・・・・あれ?? ここって、十字路??? 想像していた様子とはだいぶ違うことに気付く。バスが通りそうな様子はないため、少し焦りながら携帯のMAP機能で調べると、実は本来の経路である48号とは別の経路で車は天狗高原を下りたらしく、目的地とは別の場所で僕は下りてしまったらしい。道の様子と道路案内、地図とを合わせ詳しく確認をしたら、下りた場所は「横貝」という場所らしく、バスが通る道路へ出るには少し歩かなければならなかった。

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携帯の地図上で見ると二回のUターンがあるだけだったので、歩けるだろうと思った。しかし、その距離というのが、地図に書かれていない細かいカーブの連続のせいで実際には数キロあり、500m、長くてせいぜい1キロだろうと見積もった自分は甘かった。実際は何キロ歩いたのかはわからないが、下りの山道を延々と下った。

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峰を一つ超え、そこで景色を見ると、更にまた峰があって、開けた景色の端まで細い道路が山を縫って続いている。そこまで歩くとまた更に同じような道がずっと続く。このままでは明らかに間に合わないので、山道を「となりのトトロ」のサツキみたいに走る。私は数十分走り続けた。やがて、「谷の内」という村に入った。携帯で再確認した(山道の中、「文字」が一切なく、しかも一本道であるため、場所の確認が難しかったのである。「谷の内」という地名は自分にとって、光り輝く蜘蛛の糸であった)。地図の中で深い山の中にその地名が現れ、どうやら自分の地図の確認は間違っていなかった。ただ、それで半分も進んでいないらしいことに絶望する。「バスを逃し、もう一泊するか・・・」そう思いながらもまだ走った。更に谷を一つ下る。「このまま進んでいったら、もしかして深山へ向かうだけなんじゃないか・・・」、何度も風景が変わったが、その先がいつも「山」なので、非常に不安になる。途中、あれだけ調べた地図の確認がまだ間違っているのかと思い何度も確認したが、どう考えても間違っていない。そして、信じて進み続けてよかった、やがて山の終わりが見えてきて、風景が明るくなり、川が見え、何とか、最初の予定地「枝の谷バス停」より先のバス停である「郷内集荷所」へ辿り着くことができた!! 自分を信じてよかった・・・引き返さなくてよかった! 「郷内集荷所」へ辿り着いたときの自分は汗でシャツと体が密着していた。そして到着1分後、13:31だったと思うが、なんとそのタイミングでバスが来て、なんと、間に合ったのである! これほどの達成感を、自分は研究でも仕事でも他の過酷なスポーツでも感じたことはない。自分は「奇跡だ!」と思った。汗だくで迷惑かな、と思いながらもバスに乗車(乗る瞬間に見えた風景が綺麗だったのでとっさに1枚撮った)。

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運転手はタクシーのときのおじちゃんだった。

「間に合いましたかいな! えろう歩きましたな。」

「奇跡的に間に合いました! 車に乗せて頂いたんです」

「おーそら良かった」

「でも違う場所で下りてしまって。そこから歩いてさっきの所まで出たんですよ。」

「え? どこから?」

「谷の内というところです」

「谷の内!!? そら(笑)歩きましたな(笑)(※1)」

バスの中では運転手とずっと話した。昔は天狗高原の麓に小学校があって、遠足で頂上まで歩いて行っていたらしい。4時間のコースだったそうだ。おじいさんに車に乗せてもらわなかったら完全にこのバスには乗れていなかった。というか、新田からのバスさえ乗れていなかった恐れも。地図の確認を徹底的にしておいてよかった。たぶん、トトロのサツキよりは走ったぜ(今までの人生の中で何回かこういうのはあったけど、そう確信できたのは今日が初めて。いま思ったけど、地図なしでサツキはなぜあんな長距離を走れたのだろう? めちゃくちゃ賢い女の子だよな)。

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※1:本当は「谷の内」から停留所までの倍は歩いた。「谷の内」までが長かったからである。次の日に足のふくらはぎに強い筋肉痛が出て、その日はほぼ、歩けなくなった。僕は、ふくらはぎの鍛え方を知った。この部位は、レッグプレスなどを使っても筋肉痛になることがない。ふくらはぎを鍛えるには山道を全力で走ればいいのだ。

四国カルスト

天狗高原に着いた。晴天だが、空には雲が浮いていて、雲の影が高原に映る綺麗な光景が広がっていた。カルストはバスから降りても見えたが、石灰の岩がゴロゴロと転がる場所までは少し歩くようだった。帰りは徒歩でこの高原を下る。バスで20分は掛かった道だ。脚を疲れさせるのは最小限にとどめながらカルストを見て回ろう。

高原の中央にケモノ道のように通る歩道を歩いた。やはり土質も違っていて、砂っぽい。草木は高山植物というわけではなさそうだが、高原の植物も少し混じっていた。シオカラトンボの♂♀やタテハチョウの類が飛び回っている。

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やがてカルストの岩の近くまで来た。触ると、カルストは軽く脆い感じがする。白い岩が緑の草原に浮かぶ、奇妙な美しい光景である。「四国の屋根」と呼ばれるほど標高が高いので、山々が見渡せ、開けた風景が広がる。

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人通りは少ないが、あるにはある。バスで来るような人は珍しいようで、ドライバーが多いようだ。

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展望台があったので、そこまで来て引き返そうとすると、展望台に地下があり、カルストの岩で作ったらしい階段があって、中に入れた。シダが茂っている。

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帰り道もすばらしい光景だった。かなりの遠出だったが、来てよかった。

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天狗荘で土産を買い、高原を下り始める。

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徳島 - かずら橋

かずら橋は一方通行で、入場料500円を払う。チケットを係員に渡し、それから吊り橋を渡り始めるのだけど、有名な観光地だから混んでいて、また、そんなに速く渡れるものでもないため、人が並んでいた。向こう側とは別のコンクリートの橋で繋がっていて、帰りはそこから戻る。コンクリートの橋だと渡るのに15秒と掛からないが、蔓を編んでできた吊り橋だと3分は掛かる。

行列の後ろに私も並んだ。バスで一緒だった関西弁の若い男二人組が別の道から歩いてきていたらしく、私の前に並んでいた。一人は前に来たことがあるらしい。初めて来ているもう一人は、吊り橋の様子を伺っていた。少し恐い様子。
リタイアする人もたまにいて、階段を逆に上ってくる。それを見て後ろの家族連れが、「お母さんもアカンかもしれん~~真ん中で恐なったら引き返せんのちゃう?」、など話していた。

入り口ではカップルが記念撮影。周りはカップルだらけである。さすが、吊り橋効果という語があるだけある。

チケット代500円を払い、関西弁の男二人に続いて私も吊り橋へ入る。

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最初は「何のことはない」と思っていたが、蔓製の縄に手を掛け、蔓で編んだ木の足場を進む内、その広い隙間から見える谷底までの距離がだんだん大きくなっていって、カメラ片手の自分は吊り橋の恐さを覚えた。下には白い岩の間を流れる透明な渓流。眺めは写真のようになる。写真を撮る体勢になるのも結構怖くてきつい。

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カップルで来ても、きっと手を繋いで渡れることはないだろう。なぜなら、人が歩く振動と、谷の風で揺れる吊り橋の上では、この蔓の縄を両手で掴みながらじゃないと恐いから。それぐらいの恐さを感じる。


小学校3学年のときに教材となっていた「つりばし渡れ」の古い記憶を思い出しながら、吊り橋を渡り終える。出口ではおばあさんとその息子が記念撮影していた。年輩の方も多い。

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かずら橋近くにあるという「琵琶の滝」も見たかった。標識を探すと、「50m先」とのこと。近い・・・・


琵琶の滝へ行く道の中、食事処が2軒あり、店先で「あめご」という聞き慣れない魚の塩焼きが火に炙られて売られていた。空腹だったし、一尾頼んだ。店主はあめごを火に直接当て炙り直す。初めて食べたけど、少し赤みがかった肉の色をしていて、おいしい魚である。


琵琶の滝は細い滝で、緑の苔が茂る崖を落ちる美しい滝だった。滝壺の様子が綺麗で情緒深い。琵琶の滝とは、その昔、屋島の戦いで源氏に破れた平家が都を偲び、この滝のほとりで琵琶を弾いていたことに由来するのだという。皆、滝を見上げる。

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渓流の流れる川原へ下ってみることに。滝から流れる水がしぶきとなって坂道を滴っており、自分が歩く岩の表面は滑りやすい。コケる人はいなかったが、みんな気を付けて下っていた。

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すばらしい景色の中にいる。かずら橋の下の浅い渓流の中。透明度がとても高く、冷たい。皆サンダルや裸足になって川の中に入って楽しんでいる。家族連れが多くて、裸で遊ぶ子どもが多い。渓流というぐらいだから渓谷の中にあって、高い深緑の山に囲まれている。川底は白っぽい岩が削れてできた小石で、緑や赤の小石も混じっている。たまにオタマジャクシがいるようで、さっき僕も見た。なんのカエルだろう? 小さい成体もいたけど、カジカガエルの類に見えた。



やがて、バスの時間が迫ってきた。かずら橋の向こう側に掛かるコンクリートの橋を渡り、バス停へ向かう。

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三浦・二子山登頂-01

以前から、「神奈川最後の秘境」と呼ばれる三浦半島の山へ入りたいと思っていた。二子山登山を狙っていて、特に赤い鳥居が並ぶ光景が印象的な白赤稲荷を見てみたかった。予定では昨日、二子山を訪れる予定だったのだが、寝坊したため今日に延期された。

前日に準備をし、昼、葉山へ向かう。といっても何も装備は持たなかった。コンパスもないし非常食もなく、そもそも地図すら無い。明らかな「間違った登山」だったが、代わりに、携帯が通じるという安心と、インターネットを地図として使える強みがあった。これは、二子山という低山だから通用する怠慢で、深い山、奥地の山では通用しないだろう。

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14:18、出発地点「東逗子駅」を降車。二子山を目指す。


小学校の脇から登山道へ入れた。案内板が各所にあり、これに従っていけば山頂まで辿り着けるようになっている。小学校の校庭ではソフトボールが行われていた。坂道を上っていくと、やがて草木が生い茂る道となり、登山口が現れる。

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入口付近は開けていて、蝶が舞っていた。昆虫相が豊富と見受けられたため、登山に入る前に、少し辺りを注意して見て回る。

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やはり、というか、少し見ただけでかなりの種類が見つかった。

アジサイの葉にトラフカミキリの一種が張り付いていた。トラフカミキリは種類が多く、同定困難であるゆえ、種類はわからない。よい写真が撮れたと思う。強羅に行ったときも登山鉄道の中で別の種類のトラフカミキリがいた。最近、こいつらに好かれているのかもしれない。

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ジャノメチョウ。標本と同じく、気になる動植物は自分で撮影した写真として保存しておこうと思っているから、面白味のないこの蝶も綺麗に撮っておきたかった。

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屈んでジャノメチョウを撮っていると、右視界にヒラヒラと舞い降りるものがあった。注視してみる。すると、見憶えのある翔び方。アサギマダラ? と思って近付いてみると、リュウキュウアサギマダラに似た妙な美しい蝶。

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後で調べると、アカボシゴマダラという移入種らしい。確か藤沢の何とか公園でこいつの分布新記録(target:月刊むし)を狙ったことが大昔にあった、ような・・・・

随分と昆虫類が豊富な場所だ。自然相をきちんと調べたら興味深い報告となるのではないか?(奥に進めば進むほど、私はそう感じた) まだ入口なのに、まともな写真が既に3枚も撮れてしまった。

今回は昆虫が目当てではなかったのだけど、結果、そうなってしまう。生物写真を撮っているとなかなか前に進めない(結局、目的地の白赤稲荷へ辿り着く前に日が傾き始め、危険と判断したので二子山登頂後、途中で下山した。白赤稲荷は次回)。

ようやく山道へ入り、先を進んでいく。ヒカゲチョウが必ず足下を飛んでいる。美麗な蝶ではないといつも思う。なぜ日陰に住む動物は地味なのだろう?

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少し歩くとシダが茂る開けた杉林に出た。これより奥へ入ると、やや深い森となる。

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